
サロンでホームケアについて伺う時、私は時々、
「これは、どんなお肌を目指して使っていますか?」
とお聞きします。
乾燥を整えたい。
ハリが欲しい。
シミが気になる。
肌全体の調子を上げたい。
目指す肌によって、選ぶ化粧品も、お手入れの組み立ても変わります。
化粧品にはそれぞれ、開発された目的があります。
保湿を得意とするもの。
ハリや艶を考えて作られたもの。
肌をすこやかに整えることを大切にしているもの。
私は化粧品そのものがとても好きです。
優れた商品に出会うと、
「よくここまで作ってくれたな」
と、作品を見るような気持ちになることがあります。
だから私は、化粧品をただ使うのではなく、
その商品の得意なことと、
自分が目指している肌をつなげて使ってほしいと思っています。
今使っている化粧品は、どんな肌を目指して選んでいますか?
同じ化粧品を長く使うこと自体に問題があるわけではありません。
今の肌に合っていて、何のために使っているかが分かり、
目指している肌と商品の役割が合っているのであれば、
そのまま続けるという選択もあります。
一方で、
「ずっと使っているから」
「以前すすめられたから」
「特に困っていないから」
という理由だけで続いている場合は、
一度確認してみる価値があります。
化粧品を頻繁に変える必要はありません。
大切なのは、
今の肌に、今使っているものが合っているか。
そして、
これからどんな肌でいたいのか。
この二つがつながっていることだと私は考えています。
化粧品の「役割」と「なりたい肌」をつなげて選ぶ
化粧品には、処方や成分だけではなく、
それぞれ目指している仕上がりがあります。
同じ「美容液」という名前でも、得意とすることは同じではありません。
だから私は、商品を見る時に、
「何が入っているか」だけでなく、
この商品は、肌をどこへ連れていこうとしているのか
を見るようにしています。
そして、お客様に化粧品をご提案する時も、
商品単体で考えるのではなく、その方が今どんな肌で、
これからどんな肌を目指したいのかを一緒に考えます。
「良い化粧品だから使う」だけではなく、
自分の肌にとって、今これを使う意味がある。
そこまで分かると、毎日のホームケアはもっと面白くなります。
今の肌を、時々あらためて確認する
肌は、季節や生活環境、年齢、日々の過ごし方によって少しずつ変化します。
毎日鏡を見ていると、その変化に自分では気づきにくいこともあります。
以前は必要だったお手入れを、そのまま続けていることもあります。
反対に、自分では気になっていても、
実際には今のケアをそのまま続けた方がいい場合もあります。
だから私は、化粧品を変えることよりも先に、
今の肌を一度きちんと見ること
を大切にしています。
今のままでいいところ。
もう少し手をかけたいところ。
ホームケアで続けたいこと。
必要であれば見直したいこと。
一度整理すると、
次に何をすればいいかが分かりやすくなります。
美容を全部、自分で調べなくてもいい
美容が好きで、
成分や新商品を調べることそのものが楽しい方もいます。
一方で、美容が仕事でも趣味でもなければ、
次々に出てくる商品や成分を
すべて自分で調べ続ける必要はないと私は思っています。
分からない時に、
「これ、どうなんだろう?」
と聞ける人がいる。
今使っているものを見てもらえる。
自分では気づかなかった変化を教えてもらえる。
専門家の意見を聞いた上で、最後は自分で選ぶ。
美容にも、そんな相談相手がいていいと思うのです。
「私より千絵さんの方が、私の肌を分かってる」
長く通ってくださっているお客様の中には、
美容のことをかなり任せてくださる方がいます。
化粧品がなくなりそうになると、
「次、何がいい?」
と聞いてくださる。
肌を見ながら、
「今はこれを続けましょう」
とお伝えする時もあれば、
「次はこちらにしましょう」
と変える時もあります。
また、フェイシャルの前に、
「自分ではいい感じだと思う。でも自分では気づかないところもあると思うから、あとは千絵さんに見てもらいたい」
と言ってくださる方もいます。
中には、
「私より千絵さんの方が、私の肌を分かってる」
と言ってくださる方もいます。
毎日その方の肌を見ているわけではありません。
けれど、長く肌を見せていただいているから分かる変化があります。
以前の状態を知っているからこそ、
今の肌を見て気づくこともあります。
私は、その積み重ねもサロンで
肌を見せていただく価値の一つだと思っています。
自分を好きでいるために、美容は具体的な方法
私にとって美容は、
誰かに褒めてもらうためだけのものではありません。
誰のためでもなく、自分のために綺麗でいる。
鏡を見る。
肌に触れる。
「もう少し綺麗にしたい」と思う。
そのために化粧品を選ぶ。
時にはサロンで肌を整える。
私は、
自分を好きでいるために、美容は具体的な方法。
だと思っています。
「綺麗でいたい」という気持ちを、
実際の行動に変えられるのが美容です。
毎日の化粧品も、
サロンで受けるフェイシャルも、その一つです。
フェイシャルは、肌が悪くなってから受けるものだけではありません
サロンへいらっしゃる理由は、
肌トラブルが起きた時だけでなくていいと思っています。
たとえば、
「自分では今の肌、結構いいと思う。千絵さんはどう見る?」
そのくらいでも十分です。
むしろ肌の調子が安定している時だからこそ、
今のお手入れが合っているのか、
これから何を続けたいのかを落ち着いて確認できます。
フェイシャルでは施術だけを見るのではなく、
- 今の肌の状態
- 今のまま続けていいところ
- もう少し手をかけたいところ
- ホームケアで続けたいこと
- 必要であれば見直したいこと
まで一緒に確認しています。
化粧品を買い替えることが目的ではありません。
今使っているものが合っているなら、そのまま続ければいい。
その上で、今の肌と、
これから目指したい肌に必要なものを考えていきます。
毎日見ている肌だからこそ、
一度誰かの目を通して見ることで分かることがあります。
「今の肌、一度きちんと見てもらおうかな」
と思った時は、フェイシャルでお待ちしています。









